三峯神社への旅~朝の境内散策①

三峯神社「三つ鳥居」


前回(三峯神社への旅〜宿坊・興雲閣②)の続き・・・


朝一に「三つ鳥居」から写真を撮りながら順に散策を始めた。「三つの鳥居」は全国津々浦々、数多くある神社の中で僅か20カ所ほどにしかない珍しい鳥居。自分が良く参る大神神社の「三つ鳥居」がとても有名なのは聞いていたが、未だに見た事がない。

この神社を守る御眷属は「狼」で、ヤマトタケルが東征をした時に道案内をした山犬に所縁という。今回、三峯神社を訪ねた一番の理由はその「狼」の御眷属を一体お借りすることだった。

「三つ鳥居」前の狛狼(右)

鳥居を抜け、参道を歩き、突き当りがヤマトタケルの像がある。前日のうちに写真を撮っていたけども、周辺に誰もいないので撮りなおした。結構、大きなサイズのヤマトタケル。実際の所、このヤマトタケルは父・景行天皇に煙たがられていたというが実際はそうではないとの話もあり、史実の捏造の闇の一つと言われている。自分はそうじゃないかと思っている。

ヤマトタケル像


さて、このヤマトタケル像・・・

”イケメンじゃない・・・・!”

結構な大きさで5.2メートルもある。ガタイはずっしりとして逞しさがある。ただお顔が・・・。何だろう今風じゃない。太古の英雄の容姿に今風を求めても仕方がないけど。

大鳥神社のイケメンなヤマトタケル


大阪府堺市鳳にある「大鳥神社」のヤマトタケル像は断然”イケメン”だ!


三峯神社「随身門」


右に進むと奥宮の遙拝所があるが、前日に奥宮に直接参拝したので端折り、そのまま左に。すると「随身門」がある。装飾豊かだ。ここにも御眷属の「狛狼」が両脇にいる。いつも、右と左の各々の狛犬、狛狐やら、そしてここの狛狼の表情を眺め、どっちに自分の心が惹きつけられるが感じてみるのが好きだ。時には左だったり。時には右だったり。


三峯神社「随身門」前の狛狼(左)


この「随身門」は江戸時代の中期に再現されたそうだ。綺麗な装飾だなと。色も鮮やかで、綺麗な装飾だなと思った。基本自分はさっさとポイントを眺めながら歩きながら、パシャパシャ写真を撮っている。

門をくぐりさらに歩き続けると、前日はこの先には拝殿に並ぶ列が既に見えていた。しかし、早朝6時過ぎはもちろん誰もいない。そして拝殿のある境内に入る鳥居前にも別の「狛狼」が左右にいる。ここの狼はちょっとあばら骨の筋が強調されてキツイ印象を持つ二体だった。

三峯神社「拝殿」前鳥居の龍

三峯神社「拝殿」鳥居前の狛狼(右)

狼って、ふさふさのシベリアンハスキーみたいなイメージの狼もいれば、なんか一見飢えているかのように見えるストイックな感じなのもいる。ここの「狛狼」の像は実に様々な表情、容姿だったと思う。前日、宿坊からちょっと足を伸ばしたところにその眷属たちの為の「遠宮(御仮屋)」というお社があるが、ここの可愛い「狛狼」はとても対照的だ。子供たちなのだろうか?


≪続く≫



正美











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