三峯神社と名古屋の旅~特急「ひのとり」車中で迎えた”49th 15:55"・・・

前回(『三峯神社と名古屋の旅~熱田神宮で朝一番の祈祷と宮きしめん・・・』)の続き。


熱田神宮で祈禱を受けて、尾張一之宮を2社巡り三河の方までもついでに巡ろうかと時間配分を考えてみると、大阪ー姫路間程度の往復移動と料金がかかるということでそのまま今回のミッションの近鉄特急「ひのとり」に乗って帰阪することにした。今回の三峯神社からの旅の目的はこの「ひのとり」乗車以外は果たしているので肩の荷が下りた。

特急「ひのとり」は近鉄大阪難波駅から名古屋を結ぶ特急列車。これまでは「アーバンライナー」という列車が同区間を結んでいるが、その枠にこの「ひのとり」が加わった。この特急が運行されたのはほぼ2年ほど前。斬新なワインレッドの綺麗な塗装が特徴で、金色の「鳳凰(火の鳥)」のデザインとアルファベット文字「HINOTORI」が凄くカッコいい。

 

すぐに乗りたい衝動に駆られたが、なかなか名古屋に行く用事がなく今になった。添乗員時代にイタリアでのった特急にそっくりの塗装だ。あれはたしかフェラーリ社のデザインとか言っていたっけ?乗ってみて何となくイタリアの特急の雰囲気にも似ている気がする。

料金はレギュラーシート(一般指定)であれば、乗車券2410円+指定席2130円の4540円。これでも十分新幹線での移動(1時間程度)と比べると安いんだけど、たった700円プラスするだけでプレミアムシートに座ることができる。もちろん新幹線の移動時間の速さは比較にならないけれども、時間に余裕があるなら断然大阪=名古屋間は今の所「ひのとり」一択だな。実際、プレミアムシートの一人席に座ってみて革張りのシートの快適さ、ピッチの十分差は申し分ない。

昔からこの「ひのとり(火の鳥・鳳凰)」に惹かれる自分がいる。違う次元に存在していると言われる瑞鳥。龍や麒麟など伝承上に存在している。”不死”の象徴でもあって”不死鳥”とも表現される。美空ひばりさんが大病から一度復活し東京ドームで最後のコンサートを開いた時のキャッチコピーにも使われた。あとは手塚治虫の作品の「火の鳥」シリーズもピンと思い浮かぶ。そう言えば、昔好きだった人が論文のカバーに「鳳凰」って文字を入れたいといっていたけっけ!?そこから意識するようになったのだろうか?

14:00に名古屋をでて16:08に大阪難波に到着する。敢えてこの便を選んだのは車内で49年目の15:55を迎えようかなと思ったからだ。でもその時間帯が鶴橋駅辺りで雰囲気も糞もなかったかなと別にこだわらなくても良かった。でも、夕刻までに戻るには良いタイミングだった。下車するギリギリまでキーホルダーを買おう買うまいか迷った。良いデザインだなと思う。結局はパス!使い道が今の所が思い当たらなかった。

『49th 15:55...』

  

毎年何かしらのテーマを決めて旅や乗り鉄を楽しんでいる。乗り鉄だけじゃなく飛行機移動もだけど、今後しばらく飛行機移動は国内線のみだろう。ワクチン接種の抵抗もあるし、なんだかんだと自分の考えには不都合すぎる。それとは別に自分が海外移動で飛行機を利用することがあれば「ビジネスクラス」が利用できる金額を貯めることができるまでは・・・なんて気持ちはある。旅は贅沢する所は遠慮なくそうしたいと思う。

数より質。

考え方は人それぞれだけども、30代に添乗員として飛び回って色々なレベルを経験した自分にとってはそういう考え方になってしまった。ある程度良いレベルの経験すればその良さをもう一度と思うのは当然の感覚かなと思う。それなりの金額も払うのという事でもあるので。当時は他人様のお金で色々経験させてもらってこの物言いだが・・・(笑)

海外にまた行くことがあるかな?パスポートを再度作り直さないといけない。その前に祖母の家の売却が叶えば本籍地をもうそこに置く必要もない。両親ももう大阪で暮らし続けるだろう。そして自分もそのつもりでもある。たとえ出ることがあったとしても本籍地は大阪、この住吉区長居にしたいと思っている。

1999年に初めて長居という町に縁があってから23年。まさかこういう気持ちになるとは思わなかったし、現実が全てそういう流れになるとも当時はもちろん想像すらしなかった。人生、運命の展開は分からないものである。ただ・・・

”すべては何かを決断した時に、その未来はその時、その場で決まっている。”


正美




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