MARCH 2024 ~ 忍ぶ冬・・・
さて、あっという間に春の準備に入ったかのような雰囲気。”これ春雨かな⁉”って天候が崩れる日が増えてくる。青空が広がるタイミングを見計らって昼に長居公園に弁当を持って出かけたり。そして”ここぞ!”と陽射しを浴びる。雀がご飯をくれそうな人を選んでいるのか一羽一羽と群がって列をなす。ちょっとご飯を分け与えながら・・・
”なんか年金生活者の爺さんやん~”
と、げんなりしたとかしないとか。これまで以上に冬は家に籠りがちだったその反動が外の空気にしっかり触れておきたいと感じた。
”やっぱり公園で食べる弁当は美味しい!”
先月、天王寺の一心寺に両親と2度出かけた。写経継続を称える表彰式と叔父の納骨。写経表彰式では両親が最初の区切りとなる「灯献表彰」を受けた。自分がその「灯献表彰」を受けたのは4年前(その時の事はコチラ)。そして今回、自分はとうとう108巻越えの「花献表彰」を同じタイミングで受けることになった。足かけ6年弱くらいだろうか?
3年ほど前に両親を亡くなった姉の供養代わりに写経に誘った。納骨寺は京都の大谷本廟で気軽に参れない距離だし、仏壇も甥のところにある。手軽でもあり、彼らが書き上げたものをただ自分が写経堂に納めに行くだけで済む。このまま彼らも健康で写経を継続できれば2年後には「光献表彰」を受ける。さすがに108巻までは厳しいかもしれないが、継続は力なりで頑張る力にもなる。
叔父の納骨はと言えば、これで年末からの一連の叔父に関する一切の後片付けを終えた。思うところあり自ら買って出た「役目」を一つ一つ片づけていったつもりだ。片づけをする上で納得いってない事は色々とある。身内にも、携わっていた行政にも。とにかく行政の手続きが一つ残っているが、書類も提出受理されたのであとはお役所の処理待ち。
叔父の御骨は3年後に阿弥陀仏の一部になり納骨堂で開眼される予定だそうだ。「冥加料」と表現するそうだがその「納骨料」も実に経済的だったと思う。塔婆があるないとか、唱和されるお経の内容で金額が違うとか。一応気になったので尋ねてみた。9時に受付を済ませさくさくと30分で一連の納骨手続きが終わった。実にあっけなくもある。
一心寺へ向かう道中「三千佛堂」の前を見慣れた女性が箒をもって掃いていた。いつも写経堂でお世話になっていた受付の女性だった。お見かけしなくなってしばらくの時間が経って気にはなっていた。色々な事情があるかもしれないと、代わりの女性にも敢えて尋ねずにいた。
”○○さん!”
と、声がけをすると元気に挨拶をしてくださった。持病の悪化、怪我と立て続けに運周りが悪くお休みが長くなったとのこと。昨年末ごろから復帰をはたしてたという。自分が写経を始めた時からずっとお世話になっている方だったので本当に良かった。いつも優しく世話をしてくださる方だ。
年末から先月までの3か月ほどは、自分は公私共々色々「線引き」をまたしたと思う。気持ちの面がほとんどだけど、結局その気持ちの「線引き」がいずれ自ずと行動になって現実に現われてくる。急に年末に忌中に入ってしまったための延期されていた年越しの「大禊祓」をこの3か月の出来事で振り替えられたような気がしないでもない。
なんか久しぶりにグッと耐え忍ぶ冬だったような。そして少しでもいろんなものが祓い落されて清々しい春を迎えて残りの1年を過ごすスタートになればと願ってる。今月は少しでも出かけられるだろうか?
素敵な3月をお過ごしください。
正美
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