石切劔箭神社と消された大王を追って・・・

大和西大寺に安倍ちゃん(安倍晋三元総理大臣)の献花に行った後、近鉄「生駒」駅で乗り換え「新石切」に向かった。そこには駅から徒歩5分強の場所に「石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)」がある。行こうとしていた「唐古・鍵遺跡」方面のミュージアム等が月曜日が定休日とあって、”そうだ!”とこの神社を急に訪ねることにした。「石切劔箭神社」のことは以前”チラッ”と名前を聞いて記憶の片隅に残っていた程度だったが、「ニギハヤヒ」という古代史から消されたと言われる大王を追う上で読み始めていた一冊で紹介されていた。



楼門に近づくと左右に古代人の姿に模した「仁王像」がある。角髪(みずら)を結っているのですぐわかる。とても珍しいなと思った。もちろん違うが、ニギハヤヒの想像のイメージだだろうか?そして楼門の頂きに金色の剣が据えられている。



鳥居を潜り境内に入ると「お百度参り」の為の石柱が参道の中にある。二人ほど真摯に手に紙縒りを持ってお参りの回数を重ねていた。向かって本殿の左手に大きな「ご神木」もある。とりあえず、お参りを済ませて境内をグルグルとそぞろ歩きを始めた。凄く落ち着いた雰囲気がある神社だなという印象。

やっと神社を楽しむ、その神社がなぜそこにあるのかを理解する方法がわかってきた。特に神話の世界、古事記/日本書紀に登場する神々が祀られている神社で。それはもちろん粘り強く古事記/日本書紀を読んで登場する神々、そして天皇達、当時の豪族、氏族の名前、さらには地理的な背景に慣れてきたからだろうか。



この神社のご祭神は「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」とその子「可美真手命(ウマシマデノミコト)」となっている。とくにニギハヤヒは大切で、この神の存在を理解して、その理解の基本の柱とすると古事記/日本書紀のあのスッキリとしない、不可解な物語の展開が点と点が合点するかの如く、新しい物語の展開が広がっていく。そして、その物語こそが本来の正史とも思えてくるからだ。しかし、これを受け入れるという事はこれまでのあたりまえだった歴史観を変える事になる。

それでも「真実」を知りたいなと思う。真実の中に「叡智」があって、「調和」が伴っていくと自分は考えている。話は逸れるが、「ワンピース」のキャラクターで誰が一番好きかと言えば”ロビン”を迷わず選ぶ。あまりにも長編大作になってきて端折ってしか今は物語を追っていないが、最初の頃はちゃんと物語の展開を追っていた。”スカイピア~空島編”での彼女の「真実」への探求心に凄く惹かれた。「ワンピース」の物語展開は含みを込めて”不思議”とだけ言っていおく・・・。


元々、神社参拝を予定していなかったので朱印帳は持参していなかった。なので、社務所で貼り付け用の御朱印を頂いた。とても綺麗な字。こんな字を書けるようになりたいよね。いつも思っているだけだけどさ。授与所で「二十二番」のお御籤を引いた。「大吉」だった。今日の急に決めた参拝だったけど、正しい選択だった”よう参った!”とこの神社のご祭神からの歓迎の印と捉えることにした。


余談だけども、駅に着いて高架通路を下りた時に、止まっていた車のナンバーが「2222」だった。いつもの自分の導きの数字。”正しい流れの中にある”という勝手な解釈をこの”2”という数字の羅列を見るたびにするのであった・・・(笑)



正美









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