厄介な不動産&将来の展望・・・
先日、母方の実家(空家)の風通しと清掃に夜勤を明けて尼崎に向かった。その日を逃すと掃除をし損ねてしまいそうだったので勢いで地下鉄に乗り込む。毎月掃除をする方が良いのは分かっているが、尼崎まで通うのが億劫になりつつある。借地上の母の実家を売りに出そうかと一時不動産屋に依頼したが、担当が事前に地主さんに話を持っていったりとちょっと・・・と思っていた。その後のやり取りでも不信感があり一旦止めた。
月8000円以下程度の地代を半年ごと一括で払えばいいだけで、もし自分が住めば経済的にはかなり楽になる。しかし今の町(長居)を離れたくない気持ちの方が強い。色々と天秤にかけた選択なんだけど、両親も今の町の市営住宅入居が決まりそうなので、母方の実家の引き続き風通しと清掃の管理を続けることになりそうだ。
昨年、父の実家(空家)の解体に関わって「家」という財産に自分の価値観から様々な考えを持った。父の実家は過疎地にあるが、立派な床下の基礎と天井梁があった。解体前は一部屋根が倒壊したり、柱が腐敗していたが、ちゃんと維持管理し住んでいれば100年以上は持つそんな家。その家がもし近くにあったら迷わず引き取りたくなるそんな物件だった。
”勿体ないなぁ・・・”
と、解体作業を眺め思った。
日本って高齢者向き、また後世に引き継げるような建売分譲住宅はますます無いなと、最近の2階、3階の簡易の組み立てばかりの住宅を見ながら思う。母の実家に両親を住まわせる選択を取っても良かったが、子供の頃大変世話になった父の知人が一人暮らしで階段から落ちて・・・でたみたいな話もあったので、階段のある物件に足が悪くなりつつある高齢者だけを住まわせる選択はやはりできなかった。何が正しい選択かを考えると、両親を先日決まった(完全バリアフリーではないが問題なさそう)市営住宅に住んでもらうことが現状ベストだったと思うのだがどうだろう・・・。
平屋の一軒家があれば良いんだけど見当たらない。分譲マンションとかは結局購入後の維持管理費、修繕費とかで相応の金額を毎月要求される。賃貸は月家賃など。それが市営住宅であれば収入ベースで家賃が決まるから、高齢で低所得の年金暮らしをする人にとっては最善策なんだよね。大きな修繕は行政が費用負担するはずだし。
自分の価値観とかこれまでの生活スタイル、未来の展望を考えるとゆくゆくは市営住宅に入り「独身ジジイ」として暮らしていく選択がベストだと思っている。市営住宅の単身入居はいくつか条件があるのでハードルが高い。でも、両親の所にタイミングを見計らって入る。それはできる。この流れが大好きな町に住み続けてい行ける方法だなと思っている。とは言っても、いつどこで運命は動いて展開するかもわからない。つまり、この地が終息の地となる保証はない。
こんな事を真剣に思い巡らす年齢になったんだね。(笑)
”まーっ!掃除かぁ?”
と、母の実家のベランダでちょっと掃除をしていると、向かいの(当時)豆腐屋のおばちゃんが自分の名前を呼んだ!子供の頃から聞きなれた張りがある太い声。安心する声でもある。この区画で昔から馴染みの付き合いやすい人達が将来的にいなくなったら、完全にこの育った町にも縁が無くなるのだろうか?土地の記憶に自分たちの存在が刻まれていくんだろうか?
あっという間に時間だけは過ぎていく・・・。
”あぁ、Google カーだ!”
縁起物みたい。映らないかなぁ・・・・。
正美
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