全国一之宮巡拝 伊勢国 椿大神社・・・

深々と首を垂れる男女

一昨年の年末に伊勢詣でを両親と果たした帰路に立ち寄りたいなと考えていた場所が2か所あった。一つはヤマトタケルの御廟とされる能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん)。もう一か所は椿大神社(つばきおおかみやしろ)だった。帰路のその日の午前中に内宮を参拝し、おかげ横丁を散策後出発したので時間的にきつくなることで断念をした。しかし、今回は前日に参拝を終えていたこともあって、やっと行くことが叶った。

両親が興味があるか、ないかと言えばないと思う。完全に付き合わせているだけだけども、それでも、二人を大きな神社にご縁を繋ぐ機会を持つことは良いことだと思う。ご加護を頂き、彼らの余生が心穏やかに、健康で、笑い多く過ごせれば良いのだ。


参道

拝殿

能褒野王塚古墳に立ち寄って、椿大神社に向かう道中に茶畑が広がっていた。三重の鈴鹿のあたりは茶畑があるんだなと景色を眺めながら車を進めた。駐車場もいくつかあるが、境内入口近くの駐車場が利用できたのでそこから参拝に向かう。正月などの時期などは全部の駐車場が埋まるのだろうと、辺鄙ながらかも多くの人々がやってくる様子を想像した。

全国一之宮巡拝の伊勢国一之宮になる椿大神社でお祀りしている神様は猿田彦大神だ。猿田彦と言えば、天孫降臨の時に高天原から葦原中国(下界)まで瓊瓊杵尊の道案内役を務めた神様。その所以もあり道開きの御利益のある神様だと言われる。この神社は猿田彦大神を祀る総本社にあたる。


地球玉の上に乗る猿田彦大神


両親とゆっくり参道を拝殿へと向かう。”本当に人気があるんだなこの神社”とかなりの参拝客がいる様子を眺めて思う。拝殿に着くと、すでに拝殿内では祈祷を受けている人がかなりいて、その神主の祝詞を奏上を聞きながら自分もご挨拶させていただいた。道開きの神様なので自分の今後の道開きを・・・と願掛けをしたいところだった。ただ、具体的にどう道開きをとなると、それがいつもはっきりしないのが自分だ。のらりくらりと人生を送っている自分の残念なところかもしれない・・・。

それでも何とかこの歳までやり過ごせているのも、ちゃんと歩む道を開いていただくご加護を頂けてるのだろうと感謝をしなければいけない。なんだかんだと自分は好きなことをさせてもらえている人生だと思う。それを一番身近で道開きをしてくれたのは、こうして一緒に参拝をした両親だという事は間違いない。


ご朱印

全国一之宮巡拝の御朱印も頂いた。凄い”圧”のある字だ!!!そういえば、授与所に売られている椿大神社のご朱印帳には椿だけをあしらったものと、椿大神社x手塚治虫プロダクションとのコラボレーションだと思われる猿田彦と天鈿女が描かれている朱印帳もあった。買いたいという衝動に凄く駆られたが、グッと我慢をして眺めるだけにした。

椿大神社のご朱印帳

神棚でお祀りをさせていただくお札も頂きたい気持ちは山々あったが、狭い神棚に窮屈にお祀りするのも気の毒だと諦めた。


天鈿女社

次回、またこの神社を訪ねる機会があれば、山に入って奥宮もお参りしたい。そしてこの神社には松下幸之助をお祀りしているお社もあったが、天鈿女をお祀りするお社に立ち寄り駐車場に向かった。入口近くに戻り、その先の鳥居の方を見ると父と娘、それとも夫婦なのか男女が深々と首を垂れる姿があった。たまたまカメラのレンズをその方角に向けていたのでシャッターを切る。

撮った写真を眺めると、この男女は手を合わせながら深々と首を垂れていた。二人の信心の深さがとても伝わる。また美しい紅葉と鳥居との背景と重なり、その美しい所作が一段と際立った。日本は本当に美しい国だなと思う・・・。



三重にある一之宮で参拝が叶っていないのは二社になる。ただ両親を伴うには気の毒な足場を行くところ、またちょっと帰路道中としてはかなり外れる場所なので残りは自分だけで参拝を果たそうと思う。

家族が健康で、心穏やかに、笑顔で過ごせる一年でありますように!

猿田彦大神様、よろしくお願いします!






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