ウィーンへの思い...
今週の佐賀行きが延期になりのんびりと過ごしていた。何か映画を観ようと数本DVDを借り、その一つに「Before Sunrise~恋人までの距離」を借りることにした。1995年に製作されたオーストリア・ウィーンを舞台にした映画で何度となく観返している。と言っても意識して観返し始めたのは、最初に観た時からは結構時間が経っていたんじゃないだろうか?
最初にこの作品を観たのは大学4年の時、イギリスへ旅行へ向かう往路の飛行機の機内でだった。今でこそ当たり前だが、その当時は座席にパーソナルテレビがない時代。イヤホンを椅子の肘掛けにあるプラグに差し込んでその音源を聞き、前方にあるスクリーンで鑑賞する。そんな時代だった。今振り返ると懐かしいなぁと思う。
今だからこそ、その当時の事や、自分の人生のその後の道筋を冷静に振り返り納得できるものだ。しかし、その時点ではもちろん道筋など見れるわけもなく、不安になり迷うもの。例えば、”どうしてこうなんだろう・・・?”とか。これは自分がただ結果の理由付けをしただけかもしれないが、この映画との出会いが自分が存在する未来の時間、そして場所を知らせる”予兆”のようなものだったのではなかったのかと思えて仕方がない。
その後10年以上経ち、ウィーンという町に何度も何度も足を運ぶことになったのは、最初は「不思議」という感覚だったと思う。しかし「必然」になったのは、その後の自分とウィーンという町との関りに確信をもってからだった。
今はもうウィーンに足を伸ばすことは無くなったし、その理由も今はない。それはそれで良いし、納得している。ただ、この町は自分にとっては大切な町で、「魂の第二の故郷」、そんな町であることには変わりない。コロナ禍が過ぎ、近未来の海外への旅の方法がどのようになるかは不明だけれども、叶うならウィーンは必ず戻ってみたいと思う。
正美
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