あびこ観音寺の節分祭・・・

 

令和4年のあびこ観音寺の節分祭に今年も行ってきた。両親を伴だってと最初は考えていたが、外の冷え込みもあって連れまわすのも気の毒と思い一人で出かけることにした。写真を数枚撮ってみようと思っていたし、ダラダラと境内で過ごすことにあるので冷気に両親を晒すのはこのご時世は正直良くない。両親も正直気乗りはしていなかった・・・。

いつもならJR阪和線の我孫子駅、大阪メトロ・御堂筋線のあびこ駅から寺までの参詣道は出店が出ているが、コロナウイルスの蔓延防止策が取られているので今年はゼロ。何とも寂しい限りだ。いつもの賑わいも半分以下と残念で仕方がない。

昼過ぎに出掛けたが、平日にも関わらず境内は参詣客で賑わっていた。ただいつもはもっと混んでいる。3,4日の2日間は特別祈祷が行われ、実際の節分祭は7日まで続く。とりあえず、線香を買い火をつけた。そしてモクモクと線香の煙が立ち込める大きな線香立てに差し込む。次々と線香が差し込まれていくので相当の煙の量だ。バイトの子達もその煙にむせてしまい苦戦をしていた。

本堂の奥にあびこの観音様がおられるがやはり見にくい。しばらく本堂に上がれないが、一度は間近で見てみたいそんな気がする。いつもは静かな境内もこの節分祭の期間、特に特別祈祷が行われる期間は本当に賑やかだ。スピーカーから聞こえてくる祈祷の読経が延々と響き渡る。特別祈禱は「油山不動尊」が祀られているお堂で行われていた。

先日、自分はご縁を頂いている外山不動院で護摩祈祷を済ませている。いつも見ているその護摩祈祷とあびこ観音のその様子は全く違うものだ。あびこ観音寺の祈祷に関わる人たちの数が凄く大規模なもの。法螺貝を吹く人が数名いて、特別祈祷を申し込んだ人へ「九字」を唱える人も数人おり、各々が忙しくしていた。

”臨兵闘者皆陣裂在前~~~~。え~~~~いっ!”

と声を高らかに唱えたあとに、持っている剣の先を参詣客の両肩と頭上にかざす。エンタメ感があるので、離れたところからいつも眺めている。この「九字」は子供の頃み観た映画「魔界転生」の一場面で聞いた記憶が強い。何せジュリー(沢田研二)のおどろおどろしい天草四郎を倒す映画だったし、余計に記憶に焼き付けられた映画だった。最後はジュリーの生首だったはず。トラウマだよ(笑)



あびこ観音寺のお不動様はとても小柄だ。奥に祀られているのでそのお顔もこれまた観音様と同様にちゃんと拝見できていた。近づいて見てみたい。そのお不動様と燃え盛る炎に向かい導師さんがひたすらお数珠をかざしたり、手に持つ剣を動かしたり、同じ所作が何度も何度も繰り返されていた。

その光景を撮った一枚に、導師さんが持つ「良縁成就」と書かれたお札が映りこんでいた。とてもいい感じで撮れた一枚だ。願わくはそのご利益を私にも・・・・なんて思ってもみたが、他人様のものだからダメかな(笑)



この時期限定の「厄除け饅頭」が周辺の商店街の数店舗で販売される。自分はいつも「道八」というお店で白(酒饅頭)を購入する。黒糖は自分の好みの味ではないので、もっぱら白ばかり。いつも凄い人の数が列を作るお店があるが、どうもそこで購入はする気になれない。地元の人は「道八」を選ぶと聞くと数年前に引っ越してきた時に同僚から聞いた。実際に美味い。甘さも丁度よく、酒の香りが仄かに香る。蒸し立てが本当に美味しい!

両親にお土産で買って帰った。まだ温もりが残るうちに。”温かいうちに”と食べさせた。気に入ってくれたようだ。以前も引っ越す前の両親の実家に届けたことはあるが、冷え冷えの状態だった。もちろん、この饅頭は冷えていてその美味さは変わらない。ただ、蒸し立ての温もりがその美味さを倍増させることは確かだ。



最後にお寺を後にする前、あびこ観音寺の錦鯉を眺めてから帰ることにした。しばらく前にこの錦鯉を迎えるために境内に水槽を設けた。最初は何を作っているんだろうと思っていたが、この子たちの住処になった。それにしても凄い数。しかも錦鯉だ。見応えある立派な子たちばかり。

”How much????"

なんて下世話な考えがよぎる。凄い金額なのだろう。どなたかの寄進だろうが、それにしても凄すぎるよね。お金ある人はあるんだよね。きっと遺言とかで”あびこ観音寺に錦鯉を~”とかなんだろうか?

あぁ、下世話だなぁ・・・・(-_-;)


正美

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