July 2024 ~ わたしは奈良派・・・


7月下旬。

「わたしは奈良派。」

確かに!近鉄電車の中吊り広告にこんなキャッチフレーズ。古代史に興味があるのもあるし、寺より神社となれば奈良。きっと深い深い魂の繋がりがあるのだろう。

ある夜の夢。どこか和風な礼拝をする場所。自分は「龍玉」を持っていないことを指摘された。場面が変わって、巫女たちなのか神事を終えて片づけをしながら一人が、”じゃ私が今回「岡寺」に行って龍玉を取ってくる”と、”仕方がない”な的な口調でハッキリと「岡寺」と言っていた。

”はて!?巫女がお寺?”


夜中か、夜明け前かわからない眠たさでボーッとする暗闇の中携帯電話を手にし「岡寺」「龍玉」と検索をする。すると見事にキーワードがヒットした。岡寺は龍にまつわる話がある寺だった。元々は「龍蓋寺」(りゅうがいじ)と呼ばれる寺で、義淵僧正(ぎえんそうじょう)という偉い僧が悪龍を池に封じたという逸話がある。地域住民に降りかかっていた厄を祓ったという事から、日本で最初の厄払い寺という冠を得たとか・・・。夢の情報と現実が一致した。

”いかんいかん。こんなことに振り回されていたら切りがない”

と思いつつも、結局のところ自然と奈良の明日香に足を伸ばす。いずれはどこかで伏線回収になるのだろうか?


奈良の明日香村までは意外と近い。大阪メトロと近鉄で小一時間ほど。ただ「岡寺」駅に着いてからが大変。レンタサイクル(明日香サイクル)もあるが、なんとまぁ店舗が中途半端な位置というか使いづらい。それだったら歩きを決めて目的地だけ行くことにした。

①岡寺
②天武・持統天皇陵(檜隈大内陵)
③益田岩船

この三か所に加え道中に「亀石」という史跡があるのでサッと立ち寄った。


この日も気温は34℃。体感温度はそれ以上の極暑日炎天下だ。汗がドンドンと体からあふれてくる。“飛ぶ鳥の明日香”だけに“鳳凰”(火の鳥)が上空を羽ばたいているのか?

“今日こそ龍神さん雨でしょう!”

水は買っていたけども、いつの間にかぬるいお湯のようになっている。岡寺まで駅からほぼ1本道。夏の奈良盆地の暑さはとても厳しい。ダラダラと歩いて約40分ほど。岡寺到着。境内を順に巡りつつ、まず本堂でご本尊に手を合わし、その悪龍を封じたという池を見に。龍を封じた要石もある。封じられた龍はその後改心したそうだ。授与品で願掛けをする「龍玉」があった。結局やらなかった。

”とりあえず、やって来ましたが・・・”

と、いつかこの訪問の伏線回収があることを信じてお寺を後にした。


こんな極暑の中歩き続ける自分も変なのは分かっているが、一旦スイッチが入るとどうしようもない。教科書で見る「亀石」を見て天武・持統天皇陵へ。持統天皇が火葬だったと初めて知った。日本の古代史が権力者の都合で書き換えられる、その張本人が眠る墓。聞こえが悪いがそうだ。眠る彼らにはこんな考えを抱く者は招かれざる訪問者だろう(笑)。

しばらく前にYoutubeで知って行ってみたかった場所「益田磐船」。集合住宅街の通りを挟んだ裏山の中にあった。山に入った途端に藪蚊の猛襲にあう。汗をたっぷりかいていたもんだから餌のありどころはここにあると自ら教えんばかかり。”ブーン、ブーン“と執拗に近き追いかけてくる。

”あぁ、鬱陶しい!“


巨大な花崗岩の用途はハッキリしない。何かの目的、例えば石棺作製に加工されていたがヒビが入りそのまま投棄されたとか?でも何か違うっぽい気もする。ペルーのクスコの神殿やら巨石加工技術は凄かったが、この格子の刻みも見事なんだけど、何せ”藪蚊野郎“が邪魔して落ち着いて見れない。ここも招かれざる訪問者なのか?(笑)。寒くなったらまた来てやろう!

この日の歩数。25000歩超えでした。ゴールの橿原神宮では参道の砂利に流石に足がもたついてた。最近、修練が足らない自分。こういうところから”老いの追い風“が吹くのだろう。

“まだまだ、まだまだ!”


暑中お見舞い申し上げます。


正美

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