JULY 2024 ~ 博多祇園山笠 2024

7月中旬。

空梅雨かなと思っていた夏の始まり。しっかりと雨が続く日々が続いている。コロナ騒動が終わり全国の夏祭りが活気を取り戻して各所で行われているが、「博多祇園山笠」を以前から観てみたくて急遽1泊で出かけた。秋以降に旅が増えるので、お金の使い道を抑える必要があるのにまさに”衝動旅行”。決めたら早い。サクサクと飛行機のチケットを手配した。

♪どしゃ降りの雨の中で・・・♪

出発日の早朝はどしゃ降りの雨だった。まだ陽が昇らない夜道を40分ほど南海電鉄の最寄り道まではさすがに歩けずタクシーを使う。職場でよく利用するタクシー会社がGOアプリで来た。運転手さんと短い時間言葉を交わす。

”行動力ありますね~”、

なんて良いように言ってくるれるが、やはりただの衝動旅行だと思う。関西空港から久しぶりのMM151便に乗った。

 

博多駅に着いて「追い山ならし」開始まで時間があるので祇園界隈、川端商店街辺りを散策して初めての「博多祇園山笠」をどう見学しようか考えた。参加しそうな地元のお兄ちゃんに声を掛け、冷泉公園(土居流の舁き山笠(かきやま)がある交差点)が一先ず見やすいとアドバイスを貰い、タイミングを見計らいポイントで祭の開始を待った。

1~7番の舁き山笠(かきやま)と番外の山笠が順に冷泉通りに列をなす。老若男男の褌法被姿の男衆が掛け声を発しながら山笠を引く。男衆の力強さ、猛々しさが際立つ中で、将来の引手になる男の子たちも露払いのごとく山笠の前を一所懸命声を出し走る。雨の予報が変わり、強い陽射しが差すなか子供たちにはとても過酷だったに違いない。そして大人の男衆はもっとキツイだろう。暑さ、そして重い山笠を引いて徐々に高揚状態になり男性性特有の荒々しさの氣が場に増す。それを和らげるかの如く、沿道から打ち水が注がれ、時には激しく引き手に掛けられる。⇒Instagram リール動画

 

実に骨太な良い祭だった。来年もまた観たい。年々、氏子減少で地方の過疎地ではこういった祭りが存続できなくなっているという。地方だけでもなく、都市部でも同じこと。神社と結びつきがある祭はそれを行う、行ってきた理由があると思う。ちょうど読んでいた本に日本人の失われつつある伝統文化慣習であれ、民族特有の意識であれ思い出す、取り戻す、古へ揺り戻す必要が迫られていると触れていた。

8月1日には「住吉祭」がある。今年は仕事もかぶらないので観に行けそうだ。こちらの神事は神輿を男衆が担ぐ。神様が神輿に乗り旅をするため、その運び手を男衆が務める。神輿は決して地に着けてはいけないし、神輿の重さに合わせて、神様の重みを別次元で感じるかのような厳しさがこの祭にはある。男衆の苦悶する表情がそれを表すかのようだ。今年は堺市の「住吉宿院頓宮」まで追いかけてみようか?晴れたら、見物する方も過酷だ。

7月の後半戦。

暑中お見舞い申し上げます・・・。


正美

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