MAY 2023 ~ おっさんとリニア・鉄道館(名古屋滞在日記 ⑥)・・・
未来の鉄道は何か透明の円筒のなかを車両が走っている、そんなイメージを子供の頃に持っていた。幼少期によく観ていたアニメの影響かもしれない。まぁたった四半世紀程度でそんな未来が現実のもとなるはずもなく、アニメの世界の設定も22世紀、23世紀、さらにはもっと先の未来の世界なので自分が生きているうちはまず無理だろう。でも日進月歩、少しずつ遠い遠い未来の世界を現実に引き寄せていのは確かなんだが・・・。
名古屋滞在中に「リニア鉄道館」に出掛けてみた。名古屋駅から「おおなみ線」という臨海鉄道路線に乗って終点の「金城ふ頭」駅で下車をする。平日にも関わらず小さな子供を連れた家族連れが車内に見受けられたが、彼らの目的は「リニア鉄道館」ではないようだった。後で知ったが「金城ふ頭」駅は「レゴランド」の下車駅でもあったそうだ。というわけで、自分を含め少数の家族連れがだけが「リニア鉄道館」の案内表示の矢印に進む。そして施設に到着し入場料¥1000を支払い中へ進むとまずリニアモーターカーの実験車両が2つ展示されていた
”すごっ!”
と、思わず口に出してしまう。ほぼ600km/hのスピードを出すことに成功した車両でもある。流線形と白と青の新幹線の伝統の塗装がカッコいい。車両内にも入ることがでるが、設置されていた座席は全くの未来形のデザインをイメージするものではなくむしろ現在形だった。”まぁ、リニアモーターカー実験に座席デザインの云々は関係ないか!”と思った。それでも雰囲気は何かしらワクワクさせてくれる。
「リニア鉄道館」と名の付く博物館。リニアモーターカーを紹介する展示室が充実している。面白かったのが過去から現在までのリニアモーターカー実験車両の時代の変遷モデルが展示されていたこと。子供の頃にテレビの映像でみたモノレールみたいな赤と白の実験車両もちゃんとあった。懐かしい~。子供たちがあまりいなかったのでおじさんはリニアモーターカーのミニチュア版の操作ボタンを押して遊んだ(笑)。
メインの大展示室には実物大の0系新幹線から100系等の懐かしい車両ももちろんあった。京都の鉄道博物館のように寝台車両の展示はなかったけれども、子供の頃乗ることが叶わなかった0系新幹線の車両をテンションが上がりながら眺めていた。初期の0系の車両の次に100系が誕生して、先頭車両の先っぽがちょっと尖りだした。その後ドンドン先っぽが伸びていき流線形になっていくデザインの走り。おまけに2階建て車両も誕生もしたそんな時代で、その食堂車も展示されていた。”こんな風だったのか”と観察をする。今じゃ技術が進み走行時間も短くなったので食堂などでのんびり食事をするゆとり旅ではなくなった。
100系新幹線 |
電車運転シュミレーションの体験できる部屋もあった。しかもたった100円。全然空いていたのですぐに体験することができた。京都鉄道博物館に行った時は大人も楽しめる余地など全くなく”あぁ~つまらない”と大人げなく思ったとか、思わなかったとか。簡単な操作で加速、原則、停止をする。3駅区間を運転シュミレーションをする中、見事にオーバーランと定刻到着に失敗をする(笑)。たしかゲームで「電車でGO!」というのがあったけれども、あんな感じだろうか。でも操作する機会は実際のものに近い。だから余計に楽しかった。おっさん、ここでも子供になるみたいな・・・。
幼少の頃の一番思い入れのある快速電車車両も展示されていた。小学生の頃に尼崎の「立花」駅から水色の普通列車に乗り、「芦屋」駅でこの快速列車の車両に乗り換える。目的地の「兵庫」駅まで行くちょっと背伸びをした1人旅を何度もした。もうJR「兵庫」駅に最後に下車したのはいつだったか全く思い出せない。子供の頃に知り合いの所に行っていくために利用したが、今思えば親も一人であちこち行かせたものだ。放任主義が、はたまた放置主義か。この時の過ごし方が結局大人になっても自分の時間の過ごし方に大きく影響していることは間違いない。
お土産はとくにこれというものもなかったのでサッとチェックしてから出口を出た。帰りは現場の最寄り駅になる「ささしまライブ」駅で降りてちょっと散歩がてらホテルまで歩いて戻ることにした。ちょうど愛知大学の学生さんが昼からの講義に向かう時間帯だったのか、多くの学生とすれ違う。学食にも入ることができそうだったが、またまた「サイゼリア」で昼食をすます。
”いつでもどこでもサイゼリア”
だな・・・(笑)
正美
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