Sound or Noise…


”えっ!?今から出ていきますか?“

そんな感じで猫さんたちが寝間着を外着に着替え始めた自分を眺める。

”寝付けないのよ!"
”あと音がね…“

「音」というのが自室に聞こえてくる両親が観ているテレビの音。ドラマであったり、バラエティーだったり、野球中継だったり、そして情報番組だったり。時々、それらの音が自分の許容範囲を超えそうになる…


“逃げるか!”
“どっちにしようか?ジンの種類が豊富なバーまで一駅歩く?”

結局、階下のバーに“ジントニック”を飲みに行くことにした。

タンカリーを指定する。できればタンカリー#10が良かったが置いてないっぽい。でも好きなジンのグレードの違いだけだし、基本スカッとする甘さがと香りは同じだ。

ボーッと並々のジントニックを啜ってリフレッシュをする。

“あと半年の辛抱かなぁ…”

半年後、両親の市営住宅移動後の生活を思う。その後、自分の生活、生活場をどうしていくか?またそれはそれで課題が出てくる。自分にとって「Noise」じゃない「Sound」に気を許してジントニックをまた啜る。


半分ぐらいグラスが空いたところで、やっぱり一品「タケノコの天ぷら」を頼むことにした。美味い!作り手さんの腕だろうか!?自分には本当に口に合う。久しぶりの夜更け始めの頃。もっとダラダラ飲んで、食べたいねぇ・・・と欲が出始めた。

”でもね君!給料日一週間前のお財布の中見れるか?”

と諫める声が聞こえてくる。

”・・・・・・・”
”お会計を・・!”

エレベーターを上がり、玄関を開けると真っ暗ななかで

”みゃ~みゃ~”

と、ガクさんが説教を垂れ始めているのだろうか?

これは「Sound」?それとも、「Noise」?

肩身が狭いわ~~~~(-_-;)


カラオケの十八番になりつつあるスターダストレビュー「エトランゼ」なぜか大好きな曲で、♪喉を潤すジンは~♪なんて歌詞の中に出てくる。

二時間前までベッドで愛し合ったのに、スーツケースもって”さいなら~”なんて大人の恋愛よね~~~(笑)



正美









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