OCTORBER 2024 ∼ 映画「サウンド・オブ・フリーダム」・・・

 

9月27日から封切り公開になり、順に全国各地で公開される「サウンド・オブ・フリーダム」をTOHOシネマズ なんば別館に観に行った。6年前に撮影され、アメリカでは昨年、日本では今年にやっと公開になった児童人身売買を取り扱った作品で、SNSではずっと話題になっており何とか日本で公開をという人々の声が多かった。世界の闇の一つと噂されていて、「陰謀論」と揶揄されていたこの児童人身売買は既に公の事実となっているが、それでもまだ人々の周知が広まっていない。そういう事実を一人でも多くの人に知ってもらう啓蒙的な映画。監修にメル・ギブソンの名前もあった。


作品自体はこの事実を知ってもらう事が主題で、ストーリーの展開が若干雑に進んでいく感じもあったが、目を背けてしまうまでの際どい描写(無くてホッとした)もなく、でも児童人身売買の実態を大まかに伝える内容になっていたと思う。この作品の製作国のアメリカがその顧客が最もいるとのこと、そこには小児性愛者の民間人レベルから、公人、セレブリティがいる。特に公人、セレブリティの場合、その仲介役を担っていたのが悪名高いジェフリー・エプスタインで、その彼の所有するエプスタイン島がその秘密の売買、社交場と噂されているが、もしトランプがアメリカ大統領に返り咲きを果たした時の公約に、このエプスタイン島の顧客リストを開示するとのこと。詳しいネタバレはしないけれども、何となくちょっとしたところに何か隠喩的なキャラであったり、描写が凄くあったように感じた。


闇の協力者バンピロがなぜ自分が子供たちを助けているのかと告白するシーンがある。25歳と思って買った女性が実は14歳で、既に何年も身体を売り続けていたことを知った。その少女の悲しみは自分の境遇にというより、バンピロ自身が抱える闇に触れて悲しんでいると彼が諭された時だったと。闇は自分で葬り去るしかないとこめかみに拳銃を突きつけた・・・。ここのシーンが個人的には印象深ったのと、主人公が片目から涙を流すシーンがいくつかあったがそれも印象に残っている。加えて言えば、漫画「クライングフリーマン」みたいだって感じた。


映画を観た帰り道、近所の行きつけでワイン1杯飲んで一呼吸入れて家路についた。限られた公開日数かもしれないので、興味あれば早いうちに劇場に足を運ばれることをお勧めする。


正美

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