JULY 2023 ~ 菊の御紋の赤い手帳・・・
今日は先日申請したパスポートを受領した。
海外に今ベクトルが向いていないのにパスポート申請をした経緯は前回更新した記事に書いた。期限切れになって5年ぶりの申請だった。先の未来に行く予定、必要性があればこそこの流れなのだろう。でも、この菊の御紋のついた赤い手帳もしばらくは箪笥の肥やしになるだけだろう・・・。
今年は50歳を迎える節目の年。40歳の節目はオーストラリア。そして確か30歳の節目は石垣島(まさか12年後住むことになるとは・・・)だったと記憶している。となれば行くところはやっぱりウィーンだろうか?ウィーンに伝手は無くはないが、こっそり自分の大好きな場所で過ごして帰って来るのもありだろう。事の成り行きを見守りつつ、(現状すでに決まっている)未来に進んで行こう。
どうかこの先パスポートの有効期限切れの夢にうなされませんように!(笑)
つい数日前、「エイトスター・ダイヤモンド」の社主の田村さんが昨年の春にお亡くなりになっていたことを知った。前妻(田村さんが再婚する前)の音楽評論家の湯川れいこさんの季刊誌の寄稿を読んだからだ。お元気だったころの田村さんの声(とても特徴的な声)が記憶の中で大きく響く。
20年ほど前に当時縁のあったオランダ人の知人の友人にあたる宮崎出身の方から「エイトスター・ダイヤモンド」の事を知った。この二人がある意味人生の扉を開いてくれるきっかけをくれた方々だったと思う。この数年前の初恋的な人と出会ったことも、その後世界を飛び回る生活、また縁の綴れ織りのような巡り合わせを重ねていくきっかけとなる伏線には違いなかった。 今の自分と現状はこの時の「エイトスター・ダイヤモンド」との出会いがあればこそで、様々な世界観や知識に興味を持ち、当時は突飛思えるような”行き当たりばったり”の行動力の源を得ていたのではと思っている。
当時はまだ非科学的だと思われていた考え。しかし時代が進むにつれてその科学で説明されるようにもなった。宇宙の真理であり、また叡智のような内容でもある。ここ数年の混沌の世界で自分がどう考え、行動を取るべきか、どういった世界に身を置くかという判断基準を育んでいたであろう時期でもあったに違いない。
大切に大切に今も肌身離さず身に着けている。
田村さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そこで初めて自分が生きていること、
自分自身が存在していることの重さを自覚し、
自分自身のあり方を真剣に考えるようになる。』
~マルティン・ハイデガー「存在と時間」より~
「Mari Family 2023年 Spring」より引用
正美
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